まちの成り立ち
多くの商家が軒を連ね、活気づいた佐原。
ここには独自の江戸優りの文化があります。
佐原市街地の中心部、南北に流れる小野川と、これに交差する香取街道沿いの地区。
蔵造りの町屋や土蔵、洋風建築などの伝統的建築物が立ち並び、繁栄した歴史的景観を今に伝えます。
香取街道沿い、小野川沿い、下新町通りでそれぞれ異なるまち並みをお楽しみください。
600年の歴史を持つ
商家町
佐原の町は、日本三大神宮、下総国一宮と称される香取神宮領内の農村集落でしたが、約600年前から小野川沿いに宿場町や商業都市が形成されていきました。
江戸時代中期から昭和初期にかけて利根川の水運で栄えた水郷の商都、佐原。「お江戸見たけりゃ佐原へござれ、佐原本町江戸優り」と俗謡が唄われるほど、賑わいを見せていたと言われています。
今もなお、和風の町屋や洋風建築など、時代の変遷を映し出す伝統的建造物が、小野川の河畔や香取街道などに佇み、住民の暮らしが息づいています。
HISTORY 01
日本三大神宮「香取神宮」
日本三大神宮の1つで、元禄13年に建てられた2600年以上の歴史がある香取神宮。
経津主大神(ふつぬしのおおかみ)を祀り、勝運・交通・災難除け等のご利益があると云う。
徳川綱吉が造営した本殿、鮮やかな朱塗の楼門などは重要文化財に指定されており、美しい景色が広がっています。
HISTORY 02
歴史風情残る当時の情景を受け取る
小野川沿い周辺に蔵造りの町屋や土蔵、洋風建築などの伝統的な建造物を残し、佐原の「江戸優り」の繁栄を感じさせる情緒漂うまち並みを形成しています。
これらは、利根川水運の繁栄を偲ぶことができる唯一の貴重な文化・景観として、1996年に国の重要伝統的建造物群保護地区に選ばれています。